スーツカンパニーでスーツを買ってきたよ!

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久しぶりにスーツを買った。良い経験だったのでここに記す。

以前スーツを買ったのは、大学の入学時だった。紺の3つボタンスーツで、何かのセットだったと思う。最近もたまに着ることがあるのだが、靴がよろしくない。丸っこい靴で、細くない。スーツもペラペラな着心地で、シャツは最初グレイものを買い、後から母親が白いシャツを「買ってきたよー」と買い足したためか、首回りがゆるい。当時は何も気にしなかったスーツのセットが、今は自信を持って着れるものではなくなったため、修士1年のこの際に買い換えることにした。

大学入学時と大学院の今を比べたときに違うのは、調べるという姿勢だ。以前は何の準備もせずお店に乗り込んだが、今回はインターネットでよく調べていった。参考にしたのが2ちゃんねるの「268氏」のスーツ論で、信頼してよいものなのかどうかはわからない。だが、読んでいて納得できたので、268氏の考えに従って、何を買うのか、何を着たいのかをイメージしてからお店に向かうことができた。268氏が特に薦めたわけではないが、評判の良いお店としてスーツカンパニーがある。いくつかメモをして、スーツカンパニーへ向かった。

今回買うのはスーツ、靴、シャツ、ネクタイの4つだ。予算は5万円で「靴は体に近いので40%を使うべき」という意見を参考に、2万円ほどの黒いストレートチップにした。「スーツは縦のライン」という基準にも沿った、細い靴だ。その際に質問をした女性の店員さんに、靴以外も相談に乗ってもらうことになる。

シャツは、ワイドスプレッド(コットン、無地蛍光白/オフホワイト、シングルカフ)にした。首回りがゆったりすることを避けたかったのでそれを伝える。私の場合首が細くて腕が長いということで、首回りのフィットを優先させると、袖が短いかもしれないということだった。これは後でスーツと合わせてみることで、問題ないということがわかる。人間の体には多様性が少なくてよかった。

スーツは黒にすると決めていた。そして細身のスーツに決める。スーツを着ている人を見て思うのは、スーツ姿が引き締まっているとカッコイイということだ。その姿を見ると「キュッ」という音が聞こえてくる気がする。そのように着たいので、やや細身のスーツにした。

最後にネクタイだが、リクルートの場合、レジメンタルという斜めラインのものがメインのようだ。ただ、そのネクタイは持っていたし、268氏は小紋タイを薦めていたのでそちらにする。小紋の方が対称性があって好きだ。

すべてのセットをそろえるために、ある女性店員さんにずっとお世話になった。2時間ほど、つきっきりで対応してもらった。そのお店の仕立屋さんがもう閉まっている時間だったので、キャナルシティ内の別の仕立屋さんまでつれていってもらった。お世話になりっぱなしだ。最後に「お世話になりました」とお礼を言って、別れる。

今日の買い物は、とてもよかった。何をどのくらいの予算で買うかを決めておいたので、ブレることなく迷うことなく買い物ができた。靴が2万円ほど、ネクタイが4000円ほどという予算配分によって、セット購入とは違う予算の割り振りができたことに満足している。それよりも何よりも、2時間も相談に乗ってくれた店員さんのおかげで、1つ1つ丁寧に、納得して選ぶことができたことが、今日の満足の原因だろう。

心地よく選ぶことができたのは、今回の店員さんが私のペースに合わせてくれたからだと思う。私が考えるときには待ってくれるし、案を提案してくれる。サイズを比較するときは何度も脱いだり着たりすることを薦めてくれた。店員さんがいなかったら決められなかったはずなのに「私が選んだ」ように思わせてくれるから、満足するのだと思う。

相手のペースに合わせて、相手に選ばせて、満足させることを学んだ。私は逆に、自分の都合を優先させてしまうことがある。これからは、相手の空間を壊さないことで、心地よく接することができる人、そんな人になっていきたい。