「私たちはどう学んでいるのか: 創発から見る認知の変化」📕読了

  • naoyaさんが読んでたので気になっていた本
  • 文庫なのでサクッと読める割に、気づきが多くて良かった

memo

[書籍]
私たちはどう学んでいるのか: 創発から見る認知の変化

[著者]
鈴木宏昭。認知科学者。2023年に亡くなっていた...

--- メモ(カッコ内は、思ったこと)---

[1]
能力、というと「力」のように体の中にありそうな気がするが、ない。環境が必要
(具体的例題を通して)解ける・解けないは文脈(環境)依存(共通処理で解けたら、嬉しい)

[2]
知識は伝わらない。教育は、情報を伝え、記憶させているだけ
(情報と情報の関連に「気づいた」とき知識となる)
知識、ひらめきは(環境のサポートもえつつ)その場で発生するもの(だから伝えられない)

情報を伝えた時にすぐ「なるほど」と響く人は努力している。すぐに情報が知識になる
(経験や関連知識がすでにあるため)
(それが「伝わる」ということか)(「伝える」との違い)

[2-4]
海外で英語、そもそも触れている時間が長いし、経験と「結びつく」から身体化される

[2-5]
言葉で伝わるのは一部
環境との掛け合い漫才。環境が覚えてくれる(から、操作を丸暗記する必要なし)
(丸暗記しちゃう人って、他人より少し暗記が得意で成功体験を得ちゃったんじゃないかな)

[3]
上達にはうねりがある(プラトー・後退・スパート)(しゃがんでジャンプ、焼きなまし)
練習のべき乗則(ただし、これは速度なんだよな、早解きも大事だけれど、難しい問題を解けるようになりたいね)
慣れるとは?(一気にやる「マクロ化」、右手左手で「並列化」)

[4]
重複波アプローチ。(複数の候補があって確率的に採用、よい手を伸ばすということかと)

[5]
インパス(行き詰まり)、あたため、ひらめき、検証
制約緩和(最初は筋の良さそうなのだけ試す(制約)うまくいかなかったら制約を解除していく)
評価の目の確かさ(枝刈り高速化)
無意識は優秀。仕事させよ
偉大な発見はベテラン研究者によるもの。(フレッシュな発想などない)

[6]
「基礎から応用」とはいうが、現実はいきなり応用
認知症を施設に入れると環境(家)がなくなるからボケる
スモールステップ教育はバラバラ。チェックリストもそう。(その奥の「関連」を知ろう)
学習の転移は限定的
近接項、遠隔項(遠因を意識せよ)
模倣(言葉に出るのは近接項のみ?)
あこがれ・動機・マネ

[まとめ]
創発には環境と関連が必要

--- 以降は私の頭の中 ---

[うかぶ・関連]
AHC(やってみて観察して環境を更新)
深層学習(転移学習)
FPS(知る・繰り返し)

[プロゲーマー]
彼らはゲームにおいてとても賢い。仕事をさせても優秀なんだろうと思いがち
しかしそうでもないのかも、環境による
転移学習ができるなら優秀さは引き継がれる。転移学習には似ていることが必要
転移学習は起こりにくい

[グラフ]
グラフとは頂点と辺
頂点が注目されがちだが、辺(つながり)が大事なのではないか

[今後へ]
・環境をよくしよう、関連に気づくために。
・図書館に行ってみる