英単語の覚え方。

私の良心と英語力が疑われた。

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昨日、TOEIC DSのレビューを書いた。英単語のつづりと意味を2択や4択で結びつけることを高速に繰り返す単語学習「フラッシュカード」という機能を褒めてみた。

すると、「フラッシュカードなんかを薦める人の良心と英語力を疑います」とWEB上で言われてしまった。確かに、あれはベストな暗記法ではない。DSを使わず、ターゲット1900や速読英単語やDUOなどで単語と意味を1単語あたり1秒ほどで流し読み、意味は複数あるなら1つだけ覚えるのがベストだ。ただ、いきなり単語帳はレベルが高いので、フラッシュカードでその感覚をつかむには、オススメだと書いた。

今は単語1秒の方法はやっていない。私のようにTOEICで800を超えてくると、WEB上の文章や論文を英語で読んだりして、生きた英語の文章中で覚える。わからない単語に出会うと、WEBまたはアプリケーションの英辞朗を使って意味を調べ、例文を見て、単語と使うシチュエーションを結びつける。

しかし、最初からこれではだめなのだ。英語の先生に学習法を聞くと、参考書を1つ1つ読むこととか、英英辞書を使うこととか、単語は文章中で覚えることを薦めてくる。でもこの方法だと、進歩が見えづらいので初心者は挫折してしまう。

まずは単語を1秒で読んでいくのでもなく、1つ1つの単語を書いて覚えることを薦める。私は中学生から英単語を覚えること(というか予習全部)をさぼったために英単語力が不足していて、英語が苦手だと思っていた。もちろん教師の言う勉強法が合うとも思えなかった(英語への親近感が違う)。そこで高校からは英単語をノートに書いて覚えた(書くという行動は見るという行動の10倍のインパクトがあるそうだfrom東大生)。罫線つきのノート1〜2ページほどに、その行の大きさのまま黒くなるほどに書き連ねた。毎日寝る前に続けた。眠くても鉛筆を動かしていれば学習を続けることができた。そして終えたら、死んだように寝る。これを1年ほど続けたとき、英単語力に自信がつき、高校の全国実力テストである進研模試の難しい単語もわかるようになり、解答できるようになった。単語力さえあれば合格できる英検ではリスニング無しで英検2級筆記が通るようになった。

そんなこんなで単語を書き連ねることで英語を克服した。あれが私にとっての英語ターニングポイントだった。英語が苦手だった私にとって、先生の薦める学習法は進歩が見えなくて合わなかった。それに比べて書き連ねる学習では、単純に単語量増えていくし、書き連ねノートもどんどん黒くなっていき、進歩が感じられた英語初心者にとっては、進歩を感じるだけでも大変)。

そして英語初心者にとっては、英単語暗記の脳ができていない。見ても覚えられないし、文章中からも覚えられない。見たって音がイメージできなかったり、単語を分解したり似た英単語と結びつけることもできない。英単語書き連ねによって英単語暗記の脳を作ることで克服した。

私の英語学習方はこのような道を歩んできた。

  • 英単語書き連ね
  • ターゲット1900を1単語1秒で流し読み、1900秒で全部読むことを毎日続ける
  • 大学受験や英検の文章中で覚える
  • TOEICの文章中で覚える
  • WEB上で生きた英語を読み、例文も類似語も覚える(現在)

まず英単語書き連ねを続けることで、脳に「英単語暗記用の脳を作りなさい」と教えることが私の英語克服法であり、学習法のはじめである。ただ、高校のとき友達にも薦めたが、挫折してしまったようだ(それは英検が身近に迫っていて時間がなかったからなのだが)。なので全員に薦められる方法ではないかもしれない。ただ、中学から英語が進歩していないレベルの人にとって、効果が大きく、進歩が目に見える学習法だと思う。

ただ、こういう単純作業によって英語を学習することを薦めるのはやめたほうがいいという意見があるということも、頭の中に置いておかなくてはいけない。良心と英語力が疑われてしまうから。ただ、バカ(自分)にはバカなりのやり方があるのだ。

自分で勉強法を考えて、実行し、改良し継続する、そしてその過程を楽しむ。これが一般的に適用できる学習法だ。ただ、その前に、単純作業の中で進歩することも必要だというのが今回の日記の内容だ。単純作業は土台作りであるが、その方法は褒められない場合がある。土台も人を選ぶようだ。人それぞれのはじめ方がある、それも頭の隅に覚えておこう。

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書き連ねますか?(はい/いいえ)