ところが今は、先生方が厳しく評価されるから避けようがない。企業と違って、先生は論文をいくつ書いたか、外部資金をいくら持ってきたか、学会の役員をいくつやっているかと統一した尺度で評価を測ることができます。はっきり成果が表に出てきて、しかも給与に直結してくるのです。私たちの場合、教員の賞与はおよそ3割も差がつくようになっています。
私は教授に恵まれたが、恵まれない人も多いようだ。
教授の評価基準は、論文、資金、役員。
…「教育」というのがない!
教授の教育力ってのは測りづらいものだから、
わかりやすい論文数などで評価するのは自然なことだ。
しかし、「教育」が基準に入っていないから、
教授に恵まれない人が出てくるのかもしれない。
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尺度の無いところで、人を見たらどうだろう。
判断基準は、収入じゃなくて、成績じゃなくて、
「一緒にいたいと思える人か」とか、
そういう尺度で人を見るべきなのかもしれない。