カメラのフレームレートの壁を越える

最近、カメラから取り込んだ画像に対して処理をして、

その上にCGをのせて遊んでいる。

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イメージとしては、カメラ画像の上でデジタルのボールが

弾んでいるのを想像してくれればいい。(本当は違うけど)

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カメラから新しい画像を取り込むたびに、

新しくボールを描画すると、処理が遅く見える。

調べてみると、カメラのフレームレートは30のようだ。

つまり、ボールの描画がカメラのフレームレートに縛られている。

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カメラから画像を取り込まずに、ボールを描画してみる。

フレームレート30だと重さを感じる。(これは予想通り)

フレームレート40でも重さを感じる。

フレームレート50でやっとなめらかに見えてくる。

つまり、カメラのフレームレートの壁を越えないといけない。

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そこで、どうしますか?

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カメラで1フレーム取り込むごとに、

2回描画を行うことにした。

これで、カメラが30フレームが限界でも、

ボールは60フレーム程度で描画でき、なめらかになる。

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60フレームでボールが動いたとき、感動した。

ピチピチだ!!

っていうくらい、生き生きとした動きになった。

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調べてみたところ、ゲームでは60フレームレートが普通のようだ。

50フレームレートあたりからなめらかに見えて、

60フレームレートで生き生きと動くことを思い出すと、

ゲームの60フレームレートっていうのは

「速すぎず、遅すぎず」のちょうどいい速度であることに気づく。

100フレームにしても意味がほとんど無いので、

その分の計算量を複雑な描画の方に割り振るということだろう。

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30フレームレートだと重く感じて、

40フレームレートでも重く感じて、

50フレームレートでなめらかになってくることを、

体感できたことはいい経験になった。

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これからもなめらかな動きを求められたときは、

「60フレーム、悪くても50フレームないとダメだよ」

と体験から考えることが出来る。

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「ゲームが60フレームだから、60フレームじゃないとだめだと思う」

なんてのは体験に基づいていない、ただの知識。

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カメラのフレームレートの壁を越えることができた。

「なんか重いなー」っていう状況から、

「なめらか!ぴちぴち!」っていう状況に変えることができるのは

とても嬉しい。

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なめらかに、生き生きと、軽やかに動くようになったのを見ていると、

私の体も、軽くなったような気がした。