藍染めの科学的シミュレーション

「染色のビジュアルシミュレーション(Visualization of Dyeing based on Diffusion and Adsorption Theories)」という論文があって、研究とはまったく関係ないが読んでみた。布をモデル化して、染料の拡散をシミュレーションすることで、本物そっくりの染色を表現していることに驚いた。その論文に載っているシミュレーション結果がこちら。

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本物そっくりで、インクの鮮やかさが出ている。こういう研究も楽しそう。この研究では微分方程式など使っていたが、私は簡単にマネできないかためしてみた。布を書いて、ガウス分布に従ってインクを落として、ひもの部分だけ色を濃くしたらそれっぽくなると思ったからだ。しかし、なかなか似せることはできない。私のマネはこちら。

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それっぽいと言えばそれっぽいが、やはり本物とマネの間にはすごい差がある。上の素晴らしい研究が進んで、ゲーム内のキャラクターの衣服にインクが付いたり、泥が付いたりするのがリアルになったら楽しい。また、ゲーム内で染め物を作って、それを旗にして船にかかげたりもできても楽しい。キャラクターの髪の毛を自由自在に染めたり、家の屋根をカラフルに塗り直したり、「自分らしさ」をゲーム内に作るときに役立ちそうだ。