「ライ麦畑でつかまえて」を2回読んだ。若気の至り

※ネタバレあり注意

f:id:peroon:20220301011650j:plain

翻訳

  • 野崎訳
  • 1984年刷なので昔っぽい言葉もあるが、読める
  • fuck you -> オマンコシヨウ
  • 英文を突き合わせてもいいが保留(英語学習に小説は良いらしい)

若気の至り

  • 極端な数値表現をしてしまう。例:100万回言ったけど
  • 人をなめてかかる
  • 老人はヨロヨロ、大人は嘘ばかり、同年代は欠点がある、子供はピュアで尊い
  • 女性には興味がある
  • 多分自信がない。「僕は嘘つき、無学」と書いてある。その不安から自分より下の人を探してしまうし、多くの人を下だと決めつけて安心しようとする

あらすじ

  • スペンサー先生や校長と話。「人生は競技だよ(ルールがある)」。学校をやめるので
  • ペンシー高校の寮。幼馴染絡みで同年代の男と喧嘩。高校を予定より早く出ることにした
  • 祖母からの金があったので女友達と劇を見に行ったりバーに行ったり女を買ってみたり
  • 予定より早く自宅に(両親にバレないよう)忍び込んで帰り、妹と会う。両親が帰ってきたので家を去る
  • アンソリーニ先生の家に泊まるも、寝ていたら頭を撫でられていたので気味が悪いので去る
  • どこか遠くへ行って暮らそうと思うが、妹に借りていた金を返したいので、落ち合う
  • 妹はついていくと言っているが断ると怒る。妹と動物園や回転木馬に行き、気が変わって家に帰ることにした

流れ

  • 時系列順に話しつつ脱線する
  • その脱線が後で繋がることもない。繋がればその脱線の意味も出てくるのだが・・・

f:id:peroon:20220301011628p:plain

2回読んだ印象

  • 1回目
    • 祖母の金で大人ぶったことをするが、女友達には生活力がないことを見抜かれ、大人には年齢確認されてしまう
    • ペラペラと嘘を言う
    • 読み手が同年代なら「わかる」、それより上なら「若い頃はそうだよね」と思いながら読むのではなかろうか。私は後者で、かつ主人公にイライラしてしまった
  • 2回目
    • 目の前にホールデン(主人公)がいて話しているかのようなスムーズな文の流れ
    • しかしベラベラと脱線
    • 「2回読んだら何か印象が変わるか?」という実験だったのだが、印象は変わらず

おすすめ度

  • ★3/5 読み切れたけれどそれは有名だから。おすすめはしない