- 作者: 岡嶋二人,菅浩江
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/03/15
- メディア: 文庫
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「クラインの壺」を読んだ。
「感覚のシミュレーション」「表と裏」をテーマにしたSF。
感覚のシミュレーションの研究って、
実際に今ホットな話題だ。
研修医に手術を疑似体験させるために、
まさにこの「感覚のシミュレーション」が使われている。
これが書かれたのが1989年ということに驚いた。
今の方がより突っ込んで読める小説というのは少ないのではなかろうか。
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メビウスの輪:2次元平面を3次元方向にひねった物。
クラインの壺:3次元曲面を4次元方向にひねった物。
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表と裏が分からなくなる。
人間でも表の顔でいい人を演じていたら、
いつの間にか裏も表になっていて、
「俺の裏はどこにいった?」となるのかもしれませんね。