情報
内容
- 貫多(かんた)
- 父が犯罪者。離婚。一人暮らしをはじめる、日雇いへ
- 番号のついたバス、作業、日当5500円など具体的な描写
- 楽しみは酒・タバコ・安ソープ
- 怖いもの見たさ系。闇金ウシジマくんのような
- 安い弁当などの描写。空腹なのだろう、食べ物描写が多い
- 専門学生の日下部と出会う。同い年(19)ということもあり打ち解ける
- 日下部もいるし、勤務頻度が上がる。普段の食事も少し豪華にでき、これから好転する期待感
- 家賃滞納。得意の土下座で凌ぐ。それも通用しなくなり立ち退き。日下部に5万借りる。家賃1.5万なのでそれで間に合う
- フォークリフトの試験に受かった日下部。待遇も上がり、貫多と疎遠に
- 日下部に彼女ができる。その彼女から友達を紹介してもらおうと野球を理由に3人で会う
- 世界の違い・蔑視を感じ、ひどいことを言う。紹介してもらう作戦失敗。日下部とも疎遠に
- 日下部、日雇い仕事を辞める
- 貫多、職場で喧嘩、クビになる
- 借金のやりとりもあるのでかろうじて日下部と連絡先交換。5万円を返した記述なし
- 数年後、結婚し郵便局員となったことを知る。貫多は変わらず人足(にんそく)。終
なんで?と思った箇所
- 安居酒屋で2000円ほど飲み食い。買い食いの方が安いだろう
- 倉庫作業内の上級職に付くチャンスがあったのに取らない。不幸ルートを選んでいるかのよう
- 友達にひどい事を言う(一発で縁を切られるだろう)
- 借金踏み倒しが多い
感想
- 何か悪いことをしても反省せず、この世界が悪いという考えなので、印象が悪い
- その日暮らしで欲に従って生きていて、他人をバカにしている
- 私小説といいつつも色々脚色しているのでは
- 読んで損したという感じはない(100円で入手したのだが)。こういう感じのも芥川賞を取れるのね
学び
- 日下部が貫多にサイダーをおごったところが爽やかで印象良かったので真似したい