害虫 映画

宮崎あおい蒼井優が出ている映画「害虫」を見た。誰かのブログで紹介されていたのだが、私は人にお勧めはしない。☆☆★★★。

とても静かな映画だった。中学1年の宮崎あおい演じる北さんが家庭の事情などで「もうどうでもいいです」という気持ちになってしまっている映画。「自分なんてどうなったっていいんです」っていう中学生ごろの心境を「わかるわかる、そういう時ってあるよねー」って思いながら見る映画なのだと思う。音もセリフも少なくて、それは少女の心を表していると思った。少女の心には、音楽がない。ただ、沈黙。少女はワクワクすることもないし、何も感じない。変化しない。波のない夜の海、そんな感じ。

でも心に波がないのは中学生だけではなくて、大人の方が多いのではないか。もうずっと泣いていないし、ケンカもしていない。爆笑はするけれど、子供の時の方が喜怒哀楽に揺さぶられていたような気がする。だから、自分の心も無音なのではないか?って考えて、もしそうなら心を揺さぶって、心のBGMを鳴らした方がよさそうだ。

(オススメではない映画ですが、何かそこから得よう、考えよう、言葉として残そうとしてこの文章を書いてみました)