リアルな等身キャラ→不気味の谷→2Dより感情移入できない

人工知能の分野では、人型ロボットが人間にある程度近づいたところで、人間から見た好感度がガクッと下がる現象「不気味の谷」というものが知られている。「人間っぽいけど、なんか違う。気持ち悪い」といった状況です。ゲームのリアル指向も「不気味の谷」にはまっているのではないか、と思ったのは下のレビューを見たから。

なぜかリアルな頭身キャラが出るゲームの殆どは感情移入できないのです。

…しかし今の時代になると映像が凄いのは当たり前で、このゲーム以外にもバイオショックオブリビオンといった極めて優秀なゲームがあるためどうもインパクトに欠けます。
演出もありきたりだし、主人公はどこかお笑い芸人ぽいです。

結論から言わせてもらえばつまらなくはないけど、面白いとも思えないのです。まずストーリーが在り来たりなのがかえってがっかり。
軽くてお調子者の主人公には感情移入しにくい、キャラの動きがやや不自然。(特に歩き方)
戦闘もやや取っつきにくく、最初は状況がよくわからなかった。

FF8からリアルな頭身キャラが出始めてから個人的に嫌な予感がしてたんです。それはやはりキャラへの感情移入のことです。なぜかリアルな頭身キャラが出るゲームの殆どは感情移入できないのです。
このゲームもまたしかり。まだブルードラゴンの方が感情移入しやすくて面白いです。

ラスト レムナント
ラスト レムナント
おすすめ平均
starsシステムを理解するのに苦労しました。
starsゲーム酔い
stars映像は凄い
starsがっかりでした
stars期待を裏切らない出来栄え

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最近買った「ラストレムナント」のレビュー。私はFF6の実況プレイ動画(obasan)を見るのが好きなのですが、FF6は今の技術から見ると全然リアルではない。でも、今でも感動できる。ラストレムナントからは、FF6とは違う別の感覚を受ける。FF6だと「キャラの中に入り込んだ気持ちでプレイ」できるのに対して、ラストレムナントだと「映画を見ている気持ちでプレイ」になってしまうのはなぜだろう。そして、FF6では「ちょっと今の動きは不自然」と思うことはなかったが、ラストレムナントのようにリアルになってくると、キャラ同士の接触が不自然だったりすると「不自然」を感じてしまう。リアルになって、「本当の人間のようだ」と脳が認識するから、人間部分に強く集中してしまうのかもしれない。