Wiiのすごい発想―任天堂 技術競争を捨てて-新しい市場開拓に成功

Wiiのすごい発想―任天堂 技術競争を捨てて-新しい市場開拓に成功
溝上 幸伸
ぱる出版
売り上げランキング: 73574
おすすめ度の平均: 2.0
2 ゲーム業界と任天堂の歴史紹介

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本屋でちらっと見て、歴史に関してはまとまっていると思ったのでヤフオクで買って読んだ。(ヤフオクって自動で住所を出品者に伝えないんだね。久しぶりに使って驚いた)

歴史とデータに関してはまとまっていた。任天堂の売り上げの推移とか、利益率とか、DSの販売台数とか。ネットで調べればすぐ見つかりそうな情報をまとめただけの印象だが、まとまっているところがいいところ。

最後の章だけ筆者の考えが多く入ってくるのだが、よくわからなかった。筆者によると「DSの次世代機は、ダブルスクリーン&タッチスクリーンは外せなくて、解像度を上げたり精度を上げたりするだろう」ということらしい。今までの章でさんざん「高機能ではないところに技術を振り向ける」ことについて書いてきたのに何を言っているんだと思った。

たぶん筆者はゲーム関係者ではなく、ゲームについて考えてきた人でもなく、ウェブや本で最近の情報を集めて書いただけの人なのだろう。だからまとめ記事としては読みやすい。ただ、考えてきた人ではないので自分の主張はしないほうがいいと思う。

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本には、「筆者の考え」が重要な本と、「情報のまとめ」が重要な本があると思う。何か書くときは、どっちを書きたいのか、どっちを書くべきなのかを意識して、ぶれないことを書きたい。