図書館で勉強するつもりが近くの海に行ってしまった。

サンサンと照る太陽の下、12時に自転車で自宅を出て図書館を目指した。最短距離の道路は車がよく通るし、歩道が狭いのでその道は避けて、大きな歩道を選んでゆっくりと自転車をこいだ。福岡市総合図書館の近くの大きな川で、貝掘りをしている人が50人くらいいる。それをしばらく眺め、「俺もいつか自分の子供と貝を掘ろう」と思う。水の中に入る人、水の中に入りたくないから靴を履いたまま石の上から土を掘る人、人が少ない(競争が少ない?)ほど深い場所まで水の中に入っていく人など様々だった。


図書館に着き、確率論の本を探す。いろいろ見たが、ほとんどは具体例のみで紹介しているし、離散のみを対象としているし、連続を対象としていても2次元しか考慮していないなど、今見てみると甘すぎる本ばかりだと感じた。その中からなんとか希望にかなう本を見つけ出し、貸し出しカウンターに行く。おっと貸し出しカードを忘れた。忘れた場合は紙のカードに住所やら名前やら書けば貸してくれるようだ。免許証の提示を求められると思っていたが、それなしに貸してくれた。「私が成りすましだったらどうするんですか?」と言おうとしたが、後ろに人が待っていたのでやめておいた。成りすまし可能な図書館である。いや、もしかしたら最初カードを作ったときに免許証の写真をコピーしておいて、それで本人確認をしていたのかもしれない。そうだとしたらとても良いサービス精神だ。


福岡市総合図書館は進化していた。WEB閲覧用のPCを5台導入していたし、本を人に頼まないで借りられる、自動貸出機も導入されていた。本に大き目のIDタグがつくようになったのは、このためか。本を置くだけで認識されるようだ。さすがRFIDだ。


本を持って、近くのももち浜という海に行く。ビーチバレーをしている人が100人ほどいる。海を楽しむ人も同じくらいいる。それをみながら芝生で寝転んでみたり、本を読んだりした。バケーション、バケーションなどとつぶやきながら。リフレッシュした後、家に向かった。


帰りは川沿いを自転車で通った。大学生がバーベキューをしていたり、子供が川に入っていたり、釣りをしているおじさんがいたりで、自然っていいな、福岡っていいなと思う。就職活動で東京しか見てなかった俺は、今になり福岡のよさに気づく。2年後、大学院から就職する俺は、東京を選ぶのだろうか、それとも福岡だろうか。