書籍「黒子の流儀」(元DeNA会長 春田真)を読んだ

南場さんの書籍「不格好経営」を読んだ後レビューを見ていたら、関連書籍としてこの本が挙がっていたので購入。読んで良かった本だった。

本の内容の前に、IR資料から読める現在のDeNAの事業は

  • ゲーム(スマホ・モバゲー・任天堂との協業)
  • 野球・スポーツ
  • 自動運転
  • 遺伝子
  • キュレーションメディア(再建中)

で、この中で注目しているのは野球。DeNAは2011年に横浜ベイスターズのオーナー会社となっていて、それは著者の春田さんを中心に進められた。現在、横浜DeNAベイスターズは3位で勝ち越している。ファンからの評判も良くなっているようで、動画を見ても行きたくなる演出となっている。


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本の内容に入ると、ビッダーズ(PC向けオークションサイト)はヤフオク有料化のタイミングで無料化を打ち出し、流入させた後、改めて有料化することで月2000万円の利益を出せるようになった。ライバルの動きをうまく利用することができると、単に無料化を発表するより効果的そうで、これはスマホゲームでも見受けられる。

モバオク(携帯電話向けオークション)を作るとき、ビッダーズの仕組みや商品を利用することを最初考えたが、一から作ることでユーザに受け入れられるものが作れた。これはスマホに特化したフリマのメルカリにも当てはまる。スマホシフトはチャンスだった。最近で言えばレシピサービスが動画化される動きがある(デリッシュキッチン、クラシルなど)。私も調べごとをするときは動画で調べることが多くなっていて、ハマスタの現状を調べるときもまずは動画で調べた。これから動画化の流れは進んでいくし、動画が作れるスキルの価値も上がっていくだろう。ただ、動画を配信するサービスは回線料がかかるので、C CHANNELのように赤字になる危険性もある。

モバオクも最初無料だったが有料化して利益が出せるようになり、次の成長としてモバゲーを開発。ゲームとコミュニケーションを合わせて、アバターで稼ぐというモデル。アバターといえばピグで有名なサイバーエージェントについてIR資料を見てみると、ゲームや広告で稼いでAbemaTVに投資するという段階が続いていて、それは想定内だし、Amazonのようにあえて赤字にして投資を続けているように見える。サイバーエージェントの事業は

  • メディア(ブログ・AbemaTV)
  • ゲーム(バンドリ・ガールフレンド(仮)等)
  • 広告
  • マッチングサービス(タップル誕生)

タップル誕生をヒットさせている。AbemaTVは動画の縦持ち視聴の機能を入れた。動画サイズは小さくなるが他の情報量を増やせるので、そこに関連動画やコメントを表示して、ニコニコ動画に近くなっているように感じた。有料で見れるコンテンツが増えたり、オリジナルドラマを作ったりしていて、スマホでのNetflixの位置を狙っていると思われる。

現在の春田さんはベータカタリストを設立し、Exaintelligenceを共同設立している。人工知能をビジネスに適用していくExaintelligenceが気になる。

書籍の内容に戻ると、DeNAが成功できた理由は南場さんに信用があり、多くの投資を受けることができて利益が出せるまで生き残れたからとふり返っている。球団購入の相談は春田さんの知人から春田さんに伝えられた。ビジネスは人と人のつながりで、自分が何をできてどういう人間なのか相手に知ってもらうことで広がっていくのだなぁと思うと同時に、自分が伝わるように行動していかねばと思った。

黒子の流儀 DeNA 不格好経営の舞台裏

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