電脳日本語論

電脳日本語論
電脳日本語論
作品社 2003-03
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GoogleIMEが注目されている今、ATOKを作り上げた人たちの本
「電脳日本語論」を読んでみる。


コンビニ語「〜でよろしかったでしょうか?」など、
日本語は変化している。以前は誤りとされていた表現も、
正しい日本語として受け入れられる。それが、変化する言語。
GoogleIMEなら大量の「今」のデータを統計処理して
変化に対応できそうだが、ATOKはどうだろう。
どうやって、変化する言葉を扱っているのだろう。
そんなことを思いつつ、さて、読んでいこうと思う。


IME:input method editor


ATOKを1MBに収めることが必要な時代があった。
現在の教育では、漢字を書けるかよりも、
読めるかが重要だそうだ。たしかに、ワープロがあれば
漢字を書けなくても漢字を不自由なく使うことができる。
時代によって、教育の内容が変わっていく。


紙の辞書も、語彙の選択が必要。
昔は容量の制限があったものでも、現在ならもっと容量が増やせて、
それによって単純に性能がよくなる製品って他にもありそうだ。
逆に、今はコンピュータによって大量の情報を発しているものがあって
それを昔の辞書のように、内容をセレクトすることで良くなるものもあるだろう。


良いIMEを作るには、優れた辞書データと変換/学習アルゴリズムが必要。

高校生が文化祭にかけるようなひたむきな熱意

これ、持っていたいですね。


実用性と、一貫性。泥臭さと、美しさ。
ATOKは泥臭いそうです。
今日は消化不良のままストップ。pending...//