スカイ・クロラ

映画「スカイ・クロラ(sky crawler)」を見た。一時期、すごく盛り上がっていたし、本屋でも制作本を見て、世界観を作り上げることに興味を持っていた。物語を書いたのは森博嗣さんで「工学部・水柿助教授の〜」シリーズは知っていた。森さんはミステリーメインの人のようだ。200冊くらい本を書いているようなので驚いた。

感想は、表現がキレイで、音も不自然でなく、こだわりを感じた。ただ、ストーリーは、ワクワク見るものではなかった。主役の人達は死なない設定で、淡々と撃ち合いの仕事をしている。死なないことは、単純に考えるといいことと思うが、本当はいろいろなものが見えすぎて、苦しいのかもしれない。だから、死を意識して、生きろ。これがこの映画のメッセージかな?私がとらえきれていない部分が多いと思うので、いつものようにAmazonのレビューを見てみる。

  • 世の中の冷めた部分を知ってる人じゃないと
  • 「君は生きろ。何かを変えられるまで。」
  • どういった方々にお勧めなのか
  • 「何者かになる、というのは世界に対して自分のリアクションをする事だ」
  • 空中がCGで、リアル
  • 地上がアニメで、虚像
  • 中年の人間だってもうタバコなんか吸いませんよ
  • 虚無感、空虚感、無機感。
  • 「いつも通る道だからって景色は同じじゃない」

「現在を、虚無感を持って生きていませんか?」「繰り返すだけなら、死んでいるも同然」「現在は、子供までも淡々と生きているのではないか」「生きると思ってこそ、生きられる」淡々とした現実を見せてあげて、これでいいと思いますかと問いかけて、静かに、生きろと言う。そういう映画なのだと思います。

私のお薦め度:★★★☆☆