原付に軽油、ディーゼル車にガソリンを入れるのも仕方がない

「原付に軽油、ディーゼル車にガソリンを入れる」のは、間違いのはず。


最近はセルフサービスのガソリンスタンドが増え、上記の間違いをする人が250人ほど確認されている。本当はこの倍くらいいるのだろう。


その記事で間違えた人たちの言う「軽自動車だから、軽油でしょ?」などについて、「ゆとり乙」だとか「頭まで軽い」だとか「ガソリン車とディーゼル車の違いもわからんのか」などの反応が見られた。


失敗したことのない私であるが、ディーゼル車にガソリンを入れるもんだと思っていたことはある。たまたま指摘されたから間違うことはなかったが、「うちの車がディーゼル車かどうか」「ディーゼル車に使える燃料は軽油」などに興味がなかった私は、間違える可能性があった。


今の若者にとって、車は生まれた時からあったもので、あって当たり前で、ステータスにはならないし、所有する喜びも少ない。新車の販売台数が減り、中古車の販売台数が増えている現状を見ても、乗れればいい、ただの道具と見ている人が多い、と考えている。


「原付に軽油、ディーゼル車にガソリンを入れる」記事を見て、若者の車への興味がなくなっていることの表れだと感じた。


なぜ間違えてしまったのかを考えてみよう。セルフスタンドに行くと、ハイオク、ガソリン、軽油が並んでいる。並んでいるのだから、同じようなもので、少しくらい間違えたって大丈夫なようにできている、と考える人がいて当然だと思う。小さい頃から過剰保護されて、間違えそうな時には注意が向こうからやってくる、と思っているから確認もせず軽自動車に軽油を入れてしまう。


世の中が整理されてきて、間違いそうなものには注意書きがあらかじめ書かれているのが当然だと考えている若者がいることが、この間違いを引き起こしたと感じた。「ゆとり脳」だとかそんな言葉でかたずけられる問題ではなく、便利になった社会による教育がこの問題を生み出したと考えている。


まとめると今回の問題は、「車への興味の減少」「便利社会の教育の結果」この2つによって引き起こされたと考えている。「ゆとり脳」とかで問題をわかったような気になっている人の方が、思考停止になっているのではなかろうか。